その時代、自らの内を巡る気を鍛え、それを自在に操る事によって、
超自然的な現象を引き起こせる侠客たちがいた。
彼らを飽くなき闘争へと駆り立てたのは、「武術天下一」という栄光ある称号。

多くの武芸者たちと同じく、「天下一」を目指した一人の男、楊熙烈。
そして彼と並び称された侠客、上官飛龍。
両雄並び立たず、二人はついに凌絶峰の山頂で剣を交える事となった。
生死をかけた激しい闘いは、両者の死をもって決着する。
死ぬ間際、楊熙烈は息子にこう告げた。
「お前が跡を継げ、必ず、天下一になれ!」

それから十年の歳月が流れた。
あの日、凌絶峰にいた二人の子供たちももう成人していた。
そして二人はそれぞれの目的を果たすべく、武術の鍛錬に勤しんだ。
楊熙烈の息子は、父の遺言である「天下一」となる夢を叶えるために…
そして上官飛龍の娘は、亡き父の無念を晴らすために…

かつての英雄の血を引く者たちとそれを巡る様々な思惑が錯綜する中、
武術界はかつてない混乱を迎えようとしていた…




「武侠」という中国独特の世界で描かれる「月影のデスティニー」。「武術界一になる」という宿命を背負った主人公・「楊影楓(ヤンインフウ)」が武術界に足を踏み入れるところから物語が始まる。「力」を求め争いが絶えない混乱の中で人間の欲望に巻き込まれていくことにより、楊影楓自身も自らの因縁に決着をつけなければならなくなる。「天下一」とは何か、「強さ」とは何か?自分にとって本当に大切なものとは、一体なんなのか?「月影のデスティニー」は武術界を舞台に繰り広げられる、」愛と憎の人間ドラマである。
キャラクターの表現力と美しい情景
小さなキャラクターの髪をかきあげる仕草や肩を振るわせ泣くシーンなど、細かい動作が丁寧に表現される。顔の表情は見えなくても、身体の表現だけで多くのことを語ってくれるのだ。 フィールドの背景は、そのままムービーシーンに使用しても違和感がないほどに描き込まれていて、人物の動作をよりリアルに見せている。桜が咲き乱れる美しい情景、雨が降り注ぐ中での戦闘シーン、険しい山の山頂から凍りつく池の底まで、美しいグラフィックと共にさまざまな場所で冒険が繰り広げられるため、移動のわずらわしさを忘れさせる程である。
新感覚武功システムで飽きない戦闘
このゲームの戦闘の目玉は「武功」。これは通常のRPGで言うところの「魔法」のようなもので、「内功」=気によって発動する。武功にはレベルがあり、レベルが上がるたびに威力が増し、グラフィックもより激しいものになる。レベルは「武功修練」システムで特定の武功を集中して上げることも、戦闘で使用しながら複数の武功をバランスよく上げることもできる。また、剣との組み合わせで必殺技も使用可能になる。多くの武功を手にし、攻撃の幅を広げれば常に新鮮な戦闘を味わえるだろう。
アクション性が高い剣による戦闘
「武功」の演出に負けるとも劣らないのが「剣術」。戦闘は全てアクションで行われるため、リアルタイムで剣と武功で闘う。敵は遠距離攻撃・近距離攻撃・武功攻撃とさまざまな攻撃を仕掛けてくるため、その攻撃にあわせて、主人公もフィールドの高低や通路を利用して、直接攻撃と武功攻撃を組み合わせた戦術で敵に挑む。時には走り、時には障害物を跳び越え敵と距離をとる。常に「アクション」しながら戦わなければならないのだ。数種類ある特殊攻撃はカンフー映画に出てくる中国武術のように、独特の軌道を描いて優雅に敵を斬りつける。そのため、一度の戦闘で複数の武功や攻撃方法を試したいという衝動にかられ、そうこうしているうちにあっという間に戦闘が終わってしまうのだ。
異なる結末が見せる異なる運命
主人公は物語の随所で行動の選択を迫られ、選んだ結果は後のストーリーを大きく変化させる。異なる行動は異なる結末へと主人公を導き、それは時に残酷なものもある。忘れてはならないのは、結末は全て主人公が起こした行動により決定されているということだ。悲劇の結末が訪れても、それは主人公、つまりプレイヤー自らが選択した道なのである。異なる結末のうち、どれがハッピーエンドなのかは、プレイヤー自身の目で確かめ、判断して欲しい。

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